つわり、便秘、腹痛、お腹のハリ、腰痛など、妊娠中は多くのマイナートラブルがつきものですが、我慢できないほどの「痒み」はイライラしたり、ストレスにもつながるもの。
私自身の事を言えば、特に痒みが酷かったのが妊娠中後期で、かきすぎて肌が真っ赤に…を通り越して所々血がにじんでいることもありました。
お腹周りやおしり・太ももなど、妊娠の影響で皮下脂肪がつき皮膚が伸びた部分が、とにかく痒くて仕方ありませんでした。
妊娠中は薬剤の制限も多く、ドラッグストアに売ってある薬も簡単には使えません。
結局は、妊婦健診の際に相談するまで我慢してしまい悪化してしまいました。
そこで本記事では、妊娠中に起こりやすいトラブルの1つ「全身の肌の痒み」について、その原因とオススメ対策を紹介します。
妊娠中はどうして肌が痒くなるの?

妊娠中の肌の色素沈着や肝斑、妊娠線(線状皮膚萎縮症)はホルモンバランスの変化による生理的な変化のために起こりやすくなるようです。
我慢できないほどの痒みがある時は、産婦人科の先生に相談してみましょう。
私は、ステロイドの入った軟膏を決められた期間使用し、症状は治まりました。
我慢せずに早く受診すればよかった…と少し後悔。
妊娠中は使用できる薬に制限があるため適切な処方薬をもらうことが重要です。
「薬は使いたくない…」と我慢しすぎることで悪化させて治療期間が長引くよりは、早めに治療した方が治りも早いですよ。
肌トラブルにおすすめの5つのセルフケア

清潔と保湿
妊娠時以外でも、清潔と保湿って大事ですよね?
妊娠中ももちろん適度な清潔・保湿が欠かせないのですが、敏感肌になりやすい時期でもあるので使用するコスメには気を付けましょう。
できるだけ低刺激のソープを使用したり、洗顔料をしっかり泡立てるなどの工夫も必要です。
私は、低刺激で有名なベビー用のシャボン玉石鹸で全身を洗っていました。
固形石鹸だけでなく、液体や泡タイプのものもあるので、使いやすいものを選ぶと良いでしょう。
そして、洗った後はすぐ保湿です。
保湿剤は普段使っているものでも大丈夫でしたが、もし、合わないようであればやはり低刺激なものに変えた方がいいかもしれませんね。
妊娠中はとにかくシミが出来やすくなるので、マメなケアを心がけた方が良いです。
外出後もすぐに保湿ケアをする
自覚症状がなくとも、日差しを浴びた後はかなりの負担が肌にかかっているものです。
日焼けすることで肌が乾燥しがちになるため、適度な保湿を心がけましょう。
私はスプレータイプの化粧水を常備しておき、帰宅後にはすぐ保湿をしていました。
スプレータイプだと手軽ですし、産後のバタバタとした生活でも使い勝手が良く、子育て中のママには特にオススメの保湿アイテムの1つです。
日焼け止めや帽子・日傘を使う
簡単ですぐに取り入れることができますね。運転などのときはロンググローブなども使えばさらにgood☆
帽子は産後もずっと使えるものなので、ファッションに合わせていくつか持っておくと良いですよ。
栄養と休息をしっかりとる
3食の食事でバランスの良い食事をとり、休めるときはしっかり休養をとることも健やかな肌を保つのに欠かせません。
肌のうるおいには水分も欠かせませんから、水分補給もまめにしましょうね。
麦茶やルイボスティなど、ノンカフェインのものを選びましょう。
産後も授乳中はノンカフェイン飲料が必要になりますので、あなたの好みに合う飲み物を探しておくと良いですね。
肌に優しい刺激の少ない素材の衣類を着る
肌トラブルが起きている時は、締め付けの強い肌着や化学繊維の刺激がさらにトラブルを悪化させることがあります。
繊維かぶれの場合は、肌着一式を買い換えることで改善がみられることもあるでしょう。
敏感肌の方は素材にも気を配りましょう。
直接肌に触れる肌着などは、綿素材などの優しい素材にしたり、マタニティ専用のものを着用する事をおすすめします。
セルフケアしつつ、症状次第では早めの受診を!

妊娠時に起こりやすい肌の痒みについて原因と対策を紹介しました。
妊娠時の肌トラブルは、ホルモンバランスの変化に由来することから、完全に予防することは難しいかもしれません。
ただ、妊娠由来であることから、産後にはほとんどの症状が落ち着くことが多いようです。
セルフケアを取り入れつつ、それでも症状が長引くときは受診して適切な治療を受けることも大切ですね。