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【小学一年生】「は」と「わ」の使い分けを教えるコツ【ひらがなのルール】

はとわの使い分けの説明表紙画像
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小学一年生の一学期は、国語の時間では「ひらがなの読み書き」を重点的に学習します。

我が家の娘が小学一年生の頃、「意味が分からない!」と訴えてきたのが

 

「は・わ」「へ・え」「お・を」といった助詞の使い分け。

 

普段からスラスラと本を読めているので特に問題はないと思っていたのですが、国語の宿題で穴あき問題を解こうとしたら分からずパニックに…。

「漠然」と文章を読むのと「意識」して使い分けるのには、一年生の子どもには大きな差があったのでしょう。

 

実は、これら(は・わなど)の助詞の使い分けのルールは簡単!

  • 名詞の中に登場する時は、その読みのとおりの仮名を使う
  • 助詞で使う場合は「わ・え・お」と読むが、「は・へ・を」と書く 

とは言え、これをこのまま一年生の子どもに説明してもピンと来ないですよね(汗

そこで、私が一年生の娘に使い分けを教えた時のコツをお話しますね。

おうちでひらがな練習を始めたお子さんにもにも使えますよ。

物の名前や言葉の「中」では「読みのとおり」

「はとわ」の使い分け宿題プリント画像

娘が解いていた宿題を見ると、「はとわ」の使い分けに迷った跡が。

特に、読点の前にでてくるひらがなが「は」なのか「わ」なのか苦戦した模様。

一単語ずつ区切って考えさせてみる

まず、「はとわ」の部分に穴が開いている文章を、一単語ずつ区切ってバラバラにしてみましょう。

すると、物の名前や言葉がよく見えてきます。

その時に一つ目のルール

「物の名前や言葉は読みのとおりのひらがなを使う」をあてはめます。

画像の一番右の問題の全文は

に□に、きゅうこんを うえます

この□に入るのは「わ」です。

試しに「は」を入れて文字通りに読むと…変ですよね。

どちらが入るのかパッとわからないときは、両方とも入れてみれば大丈夫。

ちゃんと意味のある言葉が出来上がった方が正解!

後はくり返し問題を練習していく事で慣れてきます。

言葉と言葉をつなぐ時には「読みのとおりに書かない」

うちの子も含めて、助詞の使い分けに悩むお子さん達は

「どうして「わ」って読むのに、「わ」って書かないの?」と思ってるはず。

こればっかりは、ひらがなの使い方を決めた人達がそういうルールにしちゃったから…としか言えません!

前章で一単語ずつ区切ってバラバラにしましょうと話しましたが、そのバラバラになった言葉と言葉をつなぐ時、「は」を使います。

どちらも「わ」と読むけど、つなぎ言葉として「わ」を使う時には、「は」と書きましょう。

読点(、)の前に出てくる「は」もつなぎ言葉です。

読みは「わ」ですが、書くときには「は」と書きましょう。

これはひらがなを使うためのルールですので、そう覚えましょう!

「は・を・へ」の使い分け練習用のドリルが公文から出ているので、苦手なお子さんには練習をすすめてみましょう。

くり返し練習することでしっかり身につきますよ。

「は・わ」などの現代仮名遣いの特例は他にもありますので、次章で登場する「文部科学省の現代仮名遣い」もぜひチェックしてみて下さい。

どうしてひらがなの使い分けが必要になったのか

文部科学省の「現代仮名遣い(昭和61年制定)」で平仮名の使い方について定められてるんですね。

前書き「この仮名遣いは、語を現代語の音韻に従つて書き表すことを原則とし、一方、表記の慣習を尊重して一定の特例を設けるものである。」

文部科学省「現代仮名遣い」より抜粋

 

要は、それまでに使用していた旧字を含む仮名は歴史的仮名として扱い、これからは読みに従った書き方に変えるけど、特例もあるよってことなんです。

助詞として使う時の「は・を・へ」は読みのとおりではないため、特例扱いとなっています。

現代仮名遣いの本文第2において、助詞に関することが非常に分かりづらく書かれていますが、簡単に言えばこういう事なんです。

  1. 助詞の「は」は「は」と書く(「は」は「わ」と読むけど「は」と書いてね)
  2. 助詞の「へ」は「へ」と書く(「へ」は「え」と読むけど「へ」と書いてね)
  3. 助詞の「を」は「を」と書く(「を」は「お」と読むけど「を」と書いてね) 

 

「あるいは、または、もしくは」といった言葉に使われる「は」は、この「あるいは」が「接続詞」というつなぎ言葉になるため、「わ」と読みますが「は」と書かなければなりません。

学校の授業でつまづいた時は家庭でのフォローが必須となりますが、教えるおうちの方がきちんと理解をしておくことで、説明もスムーズになるでしょう。

ひらがなは奥が深い(´-`*)

ルールを知ればひらがなの使い分けは簡単

家庭学習をする男の子のイラスト

「はとわ」などの助詞として使うひらがなの使い分けのルールと、わかりやすく教えるコツをお話しました。

教える際のポイント
  1. モノの名前や言葉の中に出てくるときは「読みのとおり」に書く
  2. 言葉と言葉をつなぐ時には、「は」と書いて「わ」と読む

 

「はとわ」以外のつなぎ言葉に関しても、このルールを家庭で教えてからはあまり迷わなくなったようです。

宿題のプリントも学校のテストも落ち着いて解けるようになりました。

使い分けで困っていたら、ぜひ参考にしてくださいね。

 

ちなみに。

あいさつで使う「こんにち〇」。

これは「今日は、いい天気ですね」といった使い方をしていた「今日は」が、そのままあいさつ語として使われるようになったため、〇の部分は助詞である「は」と書いて「わ」と読むのが正解!

また、「今日は」と書くと「きょうは」とも読めてしまうため、あいさつの時はひらがなで「こんにちは」と書くようになったのです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 


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