妊娠糖尿病の管理入院体験談|栄養指導で学んだ食事療法と退院後の分食
「妊娠糖尿病」と聞くと、
「食べ過ぎたからかな?」
「太ったからかな?」
「食事制限をしないといけないのかな?」
そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。
私自身、妊娠前はどちらかというと痩せ型で、暴飲暴食をするような生活をしていたわけではありませんでした。
それでも、3人目を妊娠したときに妊娠糖尿病と診断されました。
診断されたのは妊娠7か月頃。
それまで1人目・2人目は特に問題なく妊娠・出産していたので、「まさか自分が」とかなりショックでした。
「赤ちゃんは大丈夫なのかな?」
「ちゃんと出産できるのかな?」
「上の子たちのお世話はどうしよう?」
いろいろな不安が頭をよぎりました。
そして私は、血糖コントロールや食事について学ぶため、産科に管理入院することになりました。
この記事では、私が実際に経験した妊娠糖尿病の管理入院について、
- 妊娠糖尿病と診断されるまで
- 管理入院で受けた栄養指導
- 実際に食べていた病院食
- 入院中に教わった分食
- 退院後、仕事をしながら続けた食事療法
- 妊娠糖尿病中に食べていたおやつ
- 血糖値を気にして私が工夫していたこと
- 管理入院中に起きた思わぬアクシデント
などを、当時の体験談としてまとめています。
なお、この記事は私自身の妊娠糖尿病の体験を記録したものです。
妊娠糖尿病の治療や食事療法は、妊娠週数や血糖値、体調などによって異なります。
現在妊娠糖尿病と診断されている方は、自己判断で食事内容を変更せず、主治医や管理栄養士から受けた指導を優先してください。
妊娠糖尿病と診断されるまで
私が妊娠糖尿病と診断されたのは、36歳のとき。
3人目を妊娠して7か月頃のことでした。
妊娠中の検査で食後2時間の血糖値が高く、再検査でも高めの数値が出たため、妊娠糖尿病と診断されました。
妊娠前はやや痩せ型。
特に大きな病歴があったわけでもなく、親族に糖尿病の人がいるわけでもありませんでした。
「妊娠糖尿病って、食べ過ぎたり太ったりした人がなるものなのかな」
そんなイメージがどこかにあったので、自分が診断されたことにはかなり驚きました。
妊娠中はつわりが終わってから食欲が増して、以前より食べる量が増えていたのは確かです。
妊娠4か月頃から6か月頃にかけて体重も増えていましたが、それだけが原因だったのかどうかは私には分かりません。
※妊娠糖尿病の詳しい解説は、日本産婦人科学会ホームページをご覧ください。
妊娠糖尿病と診断されたときに私が感じたこと
妊娠糖尿病の検査を受けるまでは、尿糖で指摘されたこともありませんでした。
ところが、妊娠7か月頃の検査で血糖値が高めになり、再検査を受けることに。
そして、再検査でも高い数値が出てしまいました。
妊娠中はとにかくお腹が空いて、
「何か食べたい!」
という状態になることも多かった私。
つわりが終わってからは、食事に加えてデザートやおやつを食べることも増えていました。
今振り返ると、妊娠中だからと食欲のままに食べていた部分はあったと思います。
ただ、妊娠糖尿病になった原因を自分の食生活だけに結びつけることはできません。
妊娠糖尿病と診断されたときは、
「もっと気をつけておけばよかったのかな……」
と自分を責めそうになりましたが、まずは診断を受けた後にできることを考えることにしました。
妊娠糖尿病の食事指導のため、管理入院へ
妊娠糖尿病と診断された私は、食事や血糖値について学ぶために管理入院することになりました。
入院中は検査を受けたり、管理栄養士の先生から食事について教えてもらったり。
それ以外の時間は比較的自由でした。
同僚は仕事中。
友人も普段通りの生活。
上の子どもたちは保育園に通っていて、送迎は実母にお願いしていました。
ということで、入院中はスマホを見たり、本を読んだり、院内を少し歩いたりしながら過ごしていました。
今思えば、かなりゆとりある時間でした。
でも、この入院は私にとって「妊娠糖尿病について勉強する期間」でもありました。
退院してから実際に家で食事を作ることを考えると、入院中に疑問に思ったことを管理栄養士の先生に聞いておくことは、とても大切だったと思います。
管理栄養士から食事について教わったこと
私の場合、入院中は1日の食事を複数回に分けて食べる方法を教わりました。
いわゆる「分食」です。
入院中は朝食・昼食・軽食・夕食・軽食という形で食事をとり、退院後は仕事や生活リズムに合わせて、朝食・軽食・昼食・軽食・夕食という形にしていました。
当時の私にとっては、
「食事を何回かに分けて食べる」
ということ自体が、それまでの食生活にはなかった考え方でした。
そして実際に病院食を食べてみることで、
「なるほど、こういう組み合わせにするのか」
とイメージしやすくなりました。
管理入院中に実際に食べていた病院食
ここからは、私が実際に管理入院中に食べていた病院食をご紹介します。
2018年当時の私の入院中の食事なので、現在の妊娠糖尿病の食事療法を示すものではありません。
「当時、私が入院していた病院ではこんな食事が出ていたんだな」
という感じで見ていただければと思います。
朝食|パンの日・ご飯の日も・・・
入院中の朝食は、パンの日とご飯の日がありました。
卵料理やソーセージ、魚などのおかずに、野菜のおかずやサラダ。
そしてフルーツも付いていました。
普段の私の朝食より、かなりしっかりした内容です(笑)
朝食から昼食まで時間が空くので、当時の私にはこのくらいのボリュームでちょうどよかった記憶があります。
そして、ちょっと面白かったのが……
目玉焼きの日、付け合わせのレタスもサラダのレタスもレタスだったこと(笑)。
「今日、レタス多いな!」
と思ったのを覚えています。
病院食って、こういうところも面白いですよね。
昼食|冷やし中華や焼きそばも!


昼食には麺料理も出ました。
私が写真を残しているのは、
- 冷やし中華+スープ
- 焼きそば+サラダ
の2例。
「妊娠糖尿病だから麺類は食べられない」ということではなく、実際の入院食として麺料理が出てきたことが印象に残っています。
退院後に自分で麺料理を作るときにも、入院中の食事を参考にしていました。
もちろん、どんな食事が適しているかは人によって違うので、私は「病院で実際に出てきた食事」を自分の食生活を考えるときの参考にしていました。
夕食|肉・魚・野菜など、意外としっかり
夕食は、
- チキンと野菜のグリル+サラダ
- 魚と野菜のグリル+サラダ
- サラダ巻き+煮物
など。
そして夕食にもフルーツが付いていました。
写真を見返すと、思っていたよりちゃんと「普通の食事」です。
当時は「食事療法=ものすごく質素な食事」というイメージも少しあったので、病院食を実際に食べてみて、
「こういう感じなんだ!」
と思ったのを覚えています。
間食|入院中にも軽食がありました
3食以外にも、入院中は軽食の時間がありました。
これも私にとっては、それまでの食生活とは違うところでした。
入院中に実際に出ていたものを食べながら、食事の間隔や食事量について体験していきました。
こうして実際に食べてみると、退院後の生活を想像しやすくなります。
管理入院中に教わった「分食」を退院後の生活に取り入れる
入院中に食事について教えてもらった後は、
「これを家に帰ってからどうやって続けるんだ?」
という問題が出てきます。
病院では食事が用意されていますが、退院すれば自分で作らなければいけません。
しかも私は会社員。
家に帰れば、子どもたちの食事もあります。
自分の分だけ毎回別メニューを作るなんて、考えただけで……
食事作りがすご~~~く面倒です(笑)。
そこで、できるだけ家族の食事をベースにしながら、自分の分を取り分けたり、調理方法や味付けを変えたりするようになりました。
退院後、仕事をしながらどうやって食事療法を続けた?
妊娠糖尿病の管理入院を終えた後、私は仕事に復帰しました。
ここからが本当の意味での食事療法のスタートだったと思います。
病院では用意された食事を食べればいいけれど、自宅ではそうはいきません。
朝食を作って、子どもたちの準備をして、仕事へ行って、帰宅したら夕食の準備。
その中で自分の食事まで別に作るのは、なかなか大変です。
そこで私が頼ったのが、
冷凍ストックと家族と共通の食材。
でした。
主食は冷凍ストックを活用
退院後、私が取り入れたもののひとつが雑穀ご飯でした。
家族が白米を食べるときに自分は雑穀ご飯にすることもありました。
また、小さなおにぎりを作って冷凍しておき、食事やお弁当などに使っていました。
当時は「これなら忙しい日でも何とかなる!」と、かなり助けられていました。
お弁当も家族と同じ食材を使っていました
妊娠糖尿病中も、家族のお弁当と自分のお弁当を作っていました。
私のお弁当には、
- 雑穀おにぎり
- 焼き野菜
- 鶏肉や豚ヒレ肉のソテー
- ゆで卵
- 卵焼き
など、簡単に作れるものを詰めていました。
「妊娠糖尿病だから特別なお弁当を毎日作る」というより、家族のお弁当のおかずを使いながら、自分の分を調整する感じです。
こうしておくと、料理の負担がかなり減ります。
このあたりの具体的な料理については、別記事で詳しく紹介しています。
妊娠糖尿病中のおやつ、私は何を食べていた?
食事と同じくらい悩んだのが「おやつ」です。
入院中みたいにふかし芋や茹でトウモロコシを職場に持って行って食べる訳にはいかない(笑)
でも、食事と食事の間に何かしら口にしておかないといけないし…。
ということで、私は当時の栄養指導や自分の血糖値を確認しながら、食べるものを選んでいました。
ソイジョイは仕事の日のおやつに重宝しました
妊娠糖尿病中、私がかなりお世話になったのがソイジョイ。
味の種類がいろいろあったので、まとめ買いしていました。
私はピーナッツ味が好きでしたが、フルーツ系の味を食べることも。
持ち歩きやすいので、仕事の日のおやつとしても便利でした。
もちろん、ソイジョイだから誰にでも合うという意味ではありません。
私は実際に食べて血糖値を確認しながら、自分のおやつとして取り入れていました。
アーモンドミルクやナッツも取り入れていました
おやつには、
- アーモンドミルク+クラッカー
- 素焼きミックスナッツ+カフェインレスコーヒー
などを組み合わせることもありました。
その日の食事やお腹の空き具合などを考えながら、自分で組み合わせを変えていました。
市販のビスケットやウエハースも食べていました
妊娠糖尿病中だからといって、市販のお菓子を完全にやめたわけではありません。
パッケージの栄養成分表示を確認して、
「これなら今日はこのくらいにしておこう」
と考えながら選んでいました。
当時の私が実際に食べていた市販のおやつについては、こちらの記事にまとめています。
妊娠糖尿病中に私が食事で工夫していたこと
食事療法を続ける中で、私なりにいろいろな工夫もしました。
ただ、ここで紹介するのはあくまで「私が当時やっていたこと」です。
食事の食べ方を意識するようになりました
栄養指導を受けてから、食事の食べ方についても意識するようになりました。
私の場合は、野菜や汁物、おかずなどから食べ始めて、主食を最後のほうに食べるという順番を意識することが多かったです。
これも「この方法なら絶対に血糖値が上がらない」という話ではなく、当時の私が教わったことや、自分で実践していた方法です。
野菜や汁物を組み合わせるようになりました
食事のボリュームが少なく感じるときは、野菜や汁物を組み合わせることもありました。
入院中の食事を見ても、主食だけではなく野菜のおかずやサラダ、汁物などが組み合わされています。
退院後の食事作りでも、この「いろいろなものを組み合わせる」という考え方は参考になりました。
おやつも「食べるもの」を選ぶようになりました
以前は「お腹が空いたから、とりあえず何か食べよう」という感じでした。
妊娠糖尿病になってからは、
「何を食べるか」
「どのくらい食べるか」
「その後の食事はどうするか」
を少し考えるようになりました。
この経験は、妊娠糖尿病の食事療法を終えた後の食生活にもつながっています。
(おまけ)血糖値を下げようとして、管理入院が延びた話
そして、私の妊娠糖尿病の管理入院には、ちょっとした事件もありました。
「食事だけじゃなく、少し運動したほうがいいのかな?」
と思った私は、入院中に院内を歩いたり、部屋でスクワットをしたりしていました。
ところが、その後にお腹の張りが強くなってしまいました。
診てもらったところ、子宮頸管の長さが短くなっていて、退院予定が延びることに。
結果的に、3日ほど入院が延長されました。
「血糖値を下げなきゃ!」
という気持ちが先走って、妊娠中の体に無理をさせてしまったんですよね。
今振り返っても、
「そこまで頑張らんでもよかったやろ、私……」
と思います(笑)。
妊娠中は、血糖値だけを気にして自己判断で運動量を増やすのではなく、そのときの体調や主治医からの指示を優先することが大切だと身をもって感じた出来事でした。
食事療法を続けながら出産を迎えました
入院が延びたものの、その後は退院し、食事を工夫しつつ、仕事にも復帰し、出産まで日常生活を送ることができました。
自宅で自己血糖測定をしたり、インスリン注射をしたりすることはありませんでしたが、定期的に健診を受けながら経過をみてもらいました。
食事については、
「完璧にやらなきゃ!」
と考えるより、
- 家族と同じ食材を使う
- 作り置きや冷凍を活用する
- お弁当に使えるものを準備しておく
- おやつも食べるものを選ぶ
- 自分の血糖値を確認しながら調整する
といった感じで、できるだけ生活に取り入れやすい方法を探していました。
妊娠糖尿病の管理入院を終えて、今振り返って思うこと
3人目の妊娠で、まさか自分が妊娠糖尿病になるとは思っていませんでした。
診断されたときは不安でしたし、
「赤ちゃんは大丈夫なのかな」
という心配もありました。
でも、実際に管理入院をして栄養指導を受け、病院食を食べてみることで、
「食事療法って、こういう感じなのか」
と少しずつ具体的に考えられるようになりました。
そして退院後は、仕事をしながら家族の食事を作り、自分の食事も用意する。
正直、大変でした(笑)。
それでも、病院で教わったことをそのまま完璧に再現しようとするのではなく、自分の生活に取り入れやすい形に変えていくことで、なんとか続けることができました。
妊娠糖尿病と診断されると、
「どうしたらいいんだろう?」
と不安ばかりがよぎってしまうかもしれません。
私も最初はそうでした。
でも、私の場合は管理入院で実際の食事を見たり、管理栄養士の先生に質問したり、自分の血糖値を確認したりすることで、少しずつ自分の生活に合う方法を見つけていきました。
妊娠糖尿病の食事療法は、一人で自己流に頑張るものではなく、主治医や管理栄養士に相談しながら進めていくことが大切です。
この記事が、妊娠糖尿病と診断されて不安になっている方にとって、
「こういうふうに管理入院を経験した人もいるんだな」
「退院後はこんな工夫をしていた人もいるんだな」
と、少しでも参考になれば嬉しいです。
▼妊娠糖尿病の体験談はこちらもどうぞ
→【妊娠糖尿病の分食メニュー|家族の食事から取り分けて作った料理と工夫】
→【妊娠糖尿病中のおやつ|私が食べていた市販のおやつと選び方】
