この記事では、年度途中で個人事業主になり青色確定申告を予定されている方向けに申告に必要な書類と準備品を紹介します。
確定申告の準備はすすんでいますか?
初めて確定申告をされる方にとっては、申告まできちんとやり遂げられるか不安でいっぱいですよね。
私は、年度途中に会社を辞め個人事業主としてお仕事をしています。
ですから「給与所得」と「事業所得」について確定申告書類を作成をしなければいけません。
ですが、会計や簿記に関しては全く知識がないため、クラウドソフトを利用しながら確定申告書の作成と提出を行っています。
私の体験を踏まえて、青色確定申告に必要な書類をお話します。
給与所得と事業所得の両方がある場合の提出書類
年度途中で会社員から個人事業主になった(給与と事業所得の両方がある)場合に必要な書類は次の3つに分けられます。
- 必ず作成する書類
- 必要に応じて添付する証明書
- 提出する必要はないが定められた期間保管する書類
青色確定申告で提出する書類(必ず作成するもの)
青色確定申告で提出する書類は次のとおりです。
給与所得がある場合は「源泉徴収票」が必要になります。
- 確定申告書B
- 確定申告書に添付する書類
- 源泉徴収票
- 青色申告決算書
申告内容に必要に応じて貼付する書類
「申告書の添付書類」の例としては次のものがあります。
申告をするものだけ用意すれば大丈夫です。(私は生命保険控除証明書のみ用意しました)
- 医療費通知の原本もしくは医療費控除の明細書
- 小規模企業共済等掛金控除証明書
- 生命保険料控除証明書
- 地震保険料控除証明書
- 寄附金控除証明書
- 住宅借入金等特別控除証明書
- 社会保険料控除証明書
- 雑損控除証明書
※平成29年以降は医療費控除は、医療費通知の原本を添付することで領収証を提出する必要がなくなりました。領収証は5年間保管する必要があるのでご注意ください。
※「給与所得の源泉徴収票」に社会保険料が記載されている場合は、申告書に「源泉徴収票のとおり」と記入し、社会保険料控除証明書の添付は必要ありません。
控除のことで迷ったらまずは国税庁のホームページをチェックしてみましょう。
所得税及び復興特別所得税の確定申告の手引き(確定申告書B用)
提出する必要はないけど必ず保管する書類
青色申告書と同時に作成し、保管すべき書類には次のものがあります。
- 仕訳帳や総勘定元帳などの帳簿類…7年間
- 損益計算書や貸借対照表などの決算書類…7年間
- 領収証や請求書、通帳などの現金・預金の取引関連…7年間
- 見積・注文・納品書などの取引書類…5年間
申告時には提出の必要はありませんが、税務調査の際にはすぐに帳簿を渡せるように管理しておきましょうね。(調査が入ったら絶対ドキドキですよね。)
青色確定申告は持参派?郵送派?
申告書が完成したら、あとは提出です。
青色申告書を持参する際に必要なもの
税務署へ持参する際は、次のものを忘れずに準備しましょう。
- 確定申告書(提出日とマイナンバーの記載、押印を忘れずに!)
- 添付書類(専用の台紙にしっかり貼り付けましょう)
- 青色申告決算書
- シャチハタではない印鑑(訂正用に持参しましょう)
- マイナンバーカードもしくは通知カード+本人が確認できる身分証明書
写真付きの身分証明書(運転免許証やパスポート)をお持ちでない場合は、手元にある2種類の身分証明書を提示すれば大丈夫です。
国税庁指定のものを使用しましょう。
添付書類は青色申告書一式を郵送する場合
郵送に必要なものは、持参の場合とほぼ同じなのですが、次のことに注意しましょう。
- 申告書・添付書類・決算書を全て同封する
- 控え用の返信封筒に切手を貼っておく
- 記載・押印漏れがないかもう一度確認する
- 本人確認のためマイナンバーカードの写しを同封するか通知カードと写真付き身分証明書の写しを同封する
※添付書類を貼るための専用台紙があるので、「源泉徴収票・本人確認書類・控除等証明書」はこの台紙にしっかり貼り付けましょう - メール便やゆうパックは不可のため普通郵便を利用すること
「信書便物」「確定申告書類等在中」と記載しておくとなお良いです。 - 消印日=提出日のため余裕をもって郵送する
- 納付書送付依頼書を忘れずに同封する(忘れると納税のため結局税務署へ足を運ぶことになります)
※口座振替申請を提出している場合は、指定口座から引き落とされるためこの依頼書は必要ありません。
余裕を持って確定申告の準備をはじめましょう
年度途中で会社員から個人事業主になった場合に必要な青色確定申告の書類を紹介しました。
できるだけ時間も手間もかけずササっとすませてお仕事に集中したい所ですよね。
今は、経費の仕訳から確定申告書の作成までクラウドソフトを使って簡単・時短で申告出来るので、とても便利です。
試してみたいクラウドソフトは早めに試用して、確定申告開始に備えましょう!
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