女性の30代~40代と言えば、結婚・妊娠・出産・育児・引っ越しなど、ライフステージが大きく変化する年代です。
今は、共働きが当たり前の時代になってはいるものの、ワーママでありながら「ワンオペ育児」をされている方も多いようです。(専業であってもワンオペは辛い)
忙しい毎日を過ごす中で、ふと「仕事辞めたい」とよぎったことはありませんか?
辞めたことに関して、全く後悔が無いかと言われると微妙なところで…
辞めてすぐは「こうするしかなった」と思っていても、月日が経つにつれて「もっと出来ることがあったのでは?」と感じることもあるんです。
そこでこの記事では、私と同じように、仕事や家事・育児の忙しさに悩み、転職を検討している方へ「辞める前に出来るかもしれないこと」についてお話しします。
問題があるのは職場?それとも家庭?
職場でのトラブル
私は、上司のパワハラや部署内の仕事の割り振りにとても不満がありました。
何とか、環境改善ができないか自分なりに考えて動いてみましたが…
退職を申し出るまでに
- 時短できないか
- 配置換え(部署異動)が可能か
- 正社員からパートに変更できるか
- 仕事量の見直し
- 他部署上司へパワハラ相談
特に「時短利用」に関しては、出来るだけ早く開始して欲しいと訴えました。
すると、時短になるどころか仕事量がさらに増え、年配の職員さんには「ワガママな社員」と映ったのか風当たりが強くなり、状況は悪化していきました。
この時点で、職場や仕事に対する熱意がスゥ~っと引くのを感じました。
でも、何もせずに不満だけを募らせるのもちょっと違うと思うんです。
生活時間の大半を過ごす場所ですから、見直すべきところは見直して職員間でフォローし合えればかなり働きやすくなるはず…なのですが。
時間単位有給や平日休の取得や休日出勤の振休取得も、職員からの要望で実現した職場なので、状況を訴えることで何かしら良い方向に向かって欲しかったんですけどね。
変えるって難しいものですね(´-`*)
自分のスキルに見合わない仕事
私の業務は「職場の備品・消耗品の購入・管理」が主な物でしたが、その傍らでパソコン使用が苦手な他部署職員へのアドバイスやパソコン関連のトラブル処理もしていました。
一番負担になっていたのは、一日数時間の建物内の清掃などの環境整備でした。
本来の業務は昼休みや終業時間ギリギリに行ったり、休日にこっそり出勤したりとあまり良い状況では無かったです。
清掃業務に追われて他の仕事が出来ないのは、単純に人員不足な気もするのですが、清掃業務を委託してしまえば何てことはないのに!と常々思っていました。
会社としては業務委託料を無駄だと判断したようですが、職員へ支払う残業手当の方がよっぽど…。
頻繁に延長保育を利用するのも子どもに申し訳なくて、モヤモヤしながら残業してました。
実は、仕事の割り振りや業務内容の不満を感じていたのは、「私だけでは無かった」ようで、私が退職した前後1年で同じ部署の方が何人も辞めています。
退職の意思を上司に伝えてから必死に説得されるたびに、何だかとっても白々しく感じました。
ワンオペ育児の不満
私の夫は、私よりもはるかに激務です。(今もですが)
一緒に育児をしたくても、家事を分担したくても、そもそも子どもが起きている時間には家にいません。
私が起きて帰りを待つにしても、私にも仕事がありますし、夜泣きする子どもの相手もしないといけないんです。
なんか、家事も育児も手間のかかる面倒な部分は全て私が1人でしないといけないんだな…と怒りの混じった虚しさを感じていました。
不満をぶつけてもどうしようもないと感じていたので(相手を変えることは難しい)、ずっとずっと我慢し続けていましたね。
ワンオペが辛いのは、余裕の無さもありますが「精神的ワンオペ」に陥ってしまうからなのかもしれません。
独りで抱え込むって想像以上に過酷なものです。
どの問題が解決すれば辞めずに済むか
自分の中で、どの問題が一番ストレスになっているのか、また解決できる可能性があるのかを考えてみました。
- 職場の人間トラブル→相談するも悪化
- スキルに見合わない仕事→その時点では移動は不可
- ワンオペ→私自身が夫婦での話し合いを放棄してしまった
職場の問題は、自分で解決できることは本当に限られていますし、声をあげても悪化する場合も本当に多いです。
では、プライベートな部分なら何とかなるのか?
家庭の問題は、基本は夫婦での話し合いになるのでしょう。
でも、よくよく考えるときちんと向き合えている夫婦って、そもそもワンオペには陥らないと思うんですよね。
「私、本当に辛いから協力して欲しい」と話したこともありますが(感情が爆発してしまい暴言気味に…)、結局は何も変わらなかったのです。
- 一番上の子が小学校に進学する時期が近かったこと
- 長引く体調不良も気になっていたこと
- 職場に全く魅力を感じなくなった
- 私自身の「働き方改革」
- 改善に向けて奔走することに疲れてしまった
転職のメリット・デメリット
仕事と家事・育児の両立に悩んだ時、その仕事を辞めても続けてもメリットとデメリットはつきものです。
転職で得られるかもしれないメリット
「何のために転職するのか」が明確な人は、再就職先を探す際も条件が明確なため、迷いが少ないと思います。
- 勤務地
- 勤務時間
- 福利厚生
- リモートワークの有無 など
あまりにも多くの条件を求めると、転職を見つけることが難しくなるので、「これだけはゆずれない3つ程度」のブレない条件を決めておくと良いでしょう。
あとは、同僚や上司に恵まれれば最高ですね。
再就職先にもよりますが、働く環境を変えることで、暮らしやすなる可能性は十分にあるでしょう。
転職で起こりうるデメリット
転職活動で一番最悪のパターンは、「再就職先が見つからない事」ではないでしょうか。
退職した時期やその時の景気など、転職活動が難しい時期というものはどうしてもあります。
ですから、「退職願」を出す前に必ずリサーチをしましょう。
- 募集がある業種・職種
- 採用条件
- 給与や手当
私は「事務職」を中心に探していましたが、そもそも求人がほとんどなく、あったとしても勤務地や勤務時間等の条件が折り合わず、転職活動は絶望的でした。(私の住む地域では、事務職の求人はかなり貴重)
次章でお話しますが、再就職先が見つからなければ「保育園退園」になります。
幼児を抱えての就活も大変ですが、退園後に再就職先が見つかった際に「保育園入れない問題」の可能性もあるため、転職は慎重にならざるを得ません。
「転職先が自分に合うかどうかわからない」のは承知の上で転職するので、やっぱり再就職できないのが一番困りますよね。
私は、再就職先に求める条件が多すぎて、結局保育園退園のタイムリミットに間に合いそうになく、「開業・自営」で在宅ワークの道を選ぶことになったのですが…
自営のメリットは時間の使い方に融通が利く事。
そしてデメリットは保証するものが何もないことです。(会社員には恵まれている部分もたくさんありますよね。)
今思えば、「再就職」するなら正社員でなくても、パートや派遣でエントリーしたり、他業種も視野に入れて就職活動をすべきだったし、退職前後のリサーチが全然足りていなかったと感じています。
保育園利用者の転職は慎重にすべき
在職中に有休を消化して就職活動できれば良かったのですが、希望が通りそうになかったため、「受診・健診」などを目的に数日だけ有休を使いました。
次の職場がすでに決まっている場合は良いのですが、退職後に就活をする場合は「失業中の保育園利用」について、必ず退職前にリサーチしておきましょう。
求職を理由とした保育園の継続利用は「1か月~3か月」を自治体によって差がありますが、必ず期限が設けられています。
期限内に再就職できなかった場合は、多少待ってもらえたケースもあれば、利用終了の通知を受けた方もいます。
ちなみに、園や自治体の担当課に隠して、失業手当を受け取りながら就職活動を続けても、大抵はバレます。
私はバレました!
失業手当は、待機期間中で受け取っていませんでしたが、自治体の保育課に利用期限の延期が出来ないか相談に行った時点で、保育園に通達が行きました。
退職前に「転職の可能性がある」ということで、先に保育園の先生に相談して失業中の保育園の利用や期限を確認しておいた方が、「信頼関係」を失わずに済むのではないでしょうか。
最後は自分で決断すること
転職が頭に浮かんだ時は…
- 辞めたい理由(順位付け)
- 理由を解決する方法
まずは、この2つをリストアップして、小さな不満もとことん書きだしてみて下さい。
職場に問題があるなら、まずは信頼できる上司に相談。(相談できる人が誰もいない場合はちょっと厳しい)
家庭に問題があるなら、やっぱり夫婦で話し合うことは避けられません。
私は、職場の状況改善は望めず、夫との話し合いを避けてしまったため、十数年務めた職場を辞め環境を変える選択をしたのですが。
転職って本当にパワーが要りますので、「1人で抱え込まない」ようにしましょうね。
ただ、迷っても悩んでもいいのですが、
結論は自分の意志で決めましょう。あなたの人生ですから。
もし、「転職」がベストだと感じたなら、まずは最新の採用情報を調べてある程度は次の職場をリサーチしましょうね。(キャリア形成もありますが、より良い暮らしをするためでもあり、保育園退園を避けるためでもあります)
最後までお読みいただきありがとうございました。