子育てをしていると、子どもが高熱を出すことが度々ありますよね。
子どもが熱性けいれんを起こした時、パパやママは次の行動が重要です。
- 寝かせる(抱きかかえない)
- 時間を計る(けいれんの継続時間)
- 観察する(手足の様子・目の動き)
私の長女が1歳の頃に、高熱による「熱性けいれん」を経験しています。
かかりつけの小児科の先生のお話によると、熱性けいれんは約5%位の子どもがかかるめずらしい病気ではないそうです。
でも、職場の方や友人に話してみても「名前は聞いたことあるけど・・・」といった感じで、あまり知られていない印象を持ちました。
みなさんにも「熱性けいれん」について知って欲しくて、わが家の体験談を記事にまとめましたので、ぜひ読んでいただけたらと思います。
熱性けいれんってどんな病気?
「熱があり、けいれんを起こす病気」です。
生後5、6か月から5、6歳までの子どもに使われる病名で、尚且つ熱の原因が髄膜炎、脳炎など中枢性疾患や代謝性疾患ではないときです。(日本医師会ホームページより)
また、次のような特徴もあるそうです。
- 熱のほとんどの原因は風邪などの感染症
- 両親や兄弟に既往があることが多く遺伝的だとも言われている
- 30%~50%の子どもが24時間以内に繰り返すことが多くある
長女の場合は高熱によるけいれんで、かかりつけの小児科の先生のすすめで小児専門医が常駐している総合病院へ検査入院することになりました。
幸いにもけいれんは繰り返すことなく、初回一度のみでした。
きょうだい児もよく熱を出すのでとても心配でしたが、下のきょうだい(2歳・5歳児)は今のところけいれんは起きていません。
けいれんが起きたら4つの行動が大切です
けいれんが起きたら、パパやママは冒頭で紹介した行動にもう一つ加えて4つの動きが必要です。
受診時に先生から尋ねられる内容も含むので「まずは落ち着いて」対応しましょう!
1.寝かせる
吐いたときに窒息しないようにできれば横向きがいいですが、まずは寝かせましょう。この時、指や布を口に入れると怪我や窒息につながり危険なためやめましょう。
2.時計で時間をはかる
けいれんの開始から終わりまで、時計で時間を計りましょう。
※2~3分で落ち着くことが多いようです。長女は4分弱でした。
後述しますが、5分以上けいれんが続くときは救急車を呼ぶことも意識しましょう。
3.けいれんの様子を観察する
けいれん時の体の様子、目の動きなどを観察します。全身が硬直しているのか、部分的なものなのか、左右が対称かどうかも余裕があれば見ておいてくださいね。
けいれん時におう吐したら、横向きに体制を整えて、吐いたものが喉につまらないようにしてあげましょう。
4.かかりつけの小児科もしくは救急対応の病院へ連絡する
病院へ連絡し、この後の対応について相談しましょう。
※夜間帯等で小児科が閉まっているときは「夜間診療対応の病院」へ問い合わせるか「#8000(小児救急電話相談」に電話して対応を聞くのも一つの手です。
1歳の娘がけいれんを起こした時の様子
発熱からけいれんが起きるまで
その日は、やや微熱があるものの(37度前半)私が仕事を休めず保育園へ預けました。
お昼過ぎに「熱があります」との連絡があり、ひとまずおばあちゃんがお迎えに行くことに。
私が仕事を上がれたのが夕方だったので、その足で小児科受診に。
高熱の影響か少し震えていました。(悪寒戦慄というそうです。)
受診時に解熱用の座薬を使用し、その日は自宅へ帰ることに。
帰宅途中に子ども用の飲み物とゼリーを購入するために立ち寄ったスーパーの駐車場で突然けいれんが始まりました。
意識がなく手足が硬直していたので、すぐにけいれんだとわかりました。
かかりつけの小児科で処置を受けすぐに総合病院へ
4分程でけいれんが治まった後、すぐに小児科に電話をかけて再診しました。
経過時間・けいれんの様子を観察できていたことが良かったと先生に言ってもらえて、少しだけホッとした覚えがあります。
けいれんが治まってもまだぼんやりした感じで、やや手に硬直が残っていたのが心配でしたが、精密検査と経過を見るためにひとまず総合病院へ移動しました。(私の経過観察は続きます。)
この日はたまたま夫が休みで、運転や付き添いをしてくれとても心強かったです。
私一人だともしかしたらパニックになっていたかもしれません。
熱性けいれん以外の病気の可能性もあるため、入院後はすぐに点滴や採血等もろもろの処置と検査が始まりました。(私は何もすることがないのでひたすら待つだけです。)
なかなか解熱せず、はっきりとした熱の原因もわからないまま1週間ほどの管理入院となりました。まぁ、元気になったので良かったですが。
けいれん時は、まず「おちついて」行動しましょう
熱性けいれんは起こった時に初めて、病名を聞くという方が多いかもしれません。
でも、対処法を知っているだけでかなり「冷静に」行動することが出来ると思います。
普通は子どもが意識をなくせばパニックになります!
私は、かなりびっくりはしましたものの「これはけいれんだ!寝かせなきゃ!時計時計!」と順を追って動くことが出来ました。
「熱性けいれん」、ぜひ皆さんの知識の一つに加えて下さいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
熱性けいれんの病気の内容について参考にしました日本小児神経学会ホームページ
(追記)子ども保険の加入をおすすめします
何らかの病気やケガをすると完治の診断が下るまで保険に入ることがなかなかできません。お子さんが現在健康上何の問題も無く、保険等に加入していなのであれば、加入を検討されることをおススメします。
うちの末娘は生後3日目で病名がついたため保険に入れず「大病して入院したら・・・」の不安がとても大きかったです。
また、長女も3歳半健診で別の病気を指摘され、そこから約3年間保険の入り直しができませんでした。
備えあれば憂いなしですよ。